無料のAIで作ったものを、仕事に使っていい?
「無料で使えるAI」と「作ったものを仕事に使ってよいAI」は、別のことです。 ソフト自体は誰でも無料で使えるのに、作った画像や音楽を仕事に使うと 規約違反になるものがあります。 このページでは、その見分け方と、実際に調べた結果を載せます。
掲載1,142件を実際に調べた結果
- ・仕事に使ってよいと確認できた: 681件
- ・仕事に使えない(無料だが商用利用不可): 51件
- ・使えるが禁止された用途がある: 172件
- ・確認できなかった: 238件
なぜ分かりにくいのか
いちばんの原因は、「ライセンス」と書かれていても対象が違うことです。 ブラウザで試せるお試しページの場合、公開されているライセンスは そのページのプログラムに対するものです。 中で動いているAIモデルには、まったく別の条件が付いていることがあります。
実際に、ページのライセンスが「MIT(商用可)」と書かれているのに、 使っているモデルは商用利用不可、という例がありました。 ページの表示だけを見て判断すると間違えます。
実例
| ツール | 仕事で使えるか | 理由 |
|---|---|---|
| MusicGen | 不可 | モデルが cc-by-nc-4.0(非商用のみ) |
| FLUX.1-dev | 不可 | モデルが商用利用不可のライセンス |
| Kokoro-TTS | 可 | モデルが Apache-2.0 |
どれも無料で、登録もなしに使えます。それでも、作ったものの扱いは正反対です。
よく使われているのに、仕事に使えないもの
掲載しているツールのうち、人気があるのに商用利用が認められていないものを並べます。 どれも無料で使えるので「自由に使える」と思われがちですが、 作ったものを仕事や収益化に使うと規約違反になります。
よく誤解されるのが FLUX 系(高品質な画像生成として広く使われています)です。 モデルそのものは商用利用が認められていませんが、そのモデルで作った画像は、仕事に使ってかまいません(提供元がそう明記しています。2026-08-18に本文とモデルカードで確認)。 できないのは、モデルを自社サービスに組み込んだり配布したりすることと、 作った画像で競合するモデルを学習させることです。 「モデルの条件」と「作ったものの条件」は別、というのがここで一番間違えやすい点です。
自分で確認する手順
1. ライセンスの名前を探す。公式ページやGitHubに「License」という記載があります。 お試しページの場合は、そのページではなく使っているAIモデルのページを見てください。
2. 名前で判断する。名前に NC や non-commercial が入っていたら商用利用できません。 MIT・Apache・BSD なら商用利用が認められています。 OpenRAIL は商用可ですが禁止された用途があります。
3. 書かれていない時は使わない。「書いていない=自由」ではありません。著作権は自動的に発生するので、 許諾が明示されていない場合、仕事での利用は避けるのが安全です。
ライセンス本文を読んだ結果を見る
オープンソースの道具については、ライセンスの本文を1件ずつ開いて読み、 商用利用に関わる制限を種類ごとに分けました。 どの種類がどれだけあり、どの道具が該当するかを、読んだ日つきで公開しています。
ライセンス原文の調査結果を見る →絞り込んで探す
ミロンドでは、この判定を絞り込み条件として使えます。 「作ったものを仕事に使える」で絞れば、確認が取れているものだけが並びます。 分からなかったものは「使える」に混ぜていません。
仕事で使えるAIツールを見る(681件)→よくある質問
無料のAIで作った画像を、仕事の資料に使ってもいいですか?
ツールによります。ソフトが無料であることと、作ったものを商用利用してよいことは別の話です。たとえば MusicGen(作曲)や Stable Diffusion 3 のお試しページは、中で動くAIの条件で商用利用が認められていないため、作ったものを仕事に使えません。一方 FLUX.1 のように、モデル自体は商用不可でも「作った画像は商用に使ってよい」と明記しているものもあります。モデルの条件と、作ったものの条件は別なので、使う前にそのツールのページで確認してください。
ライセンスが「MIT」と書いてあれば商用利用できますか?
そのライセンスが何を対象にしているかで変わります。ブラウザで試せるお試しページの場合、表示されているのはページのプログラムのライセンスであって、中で動いているAIモデルの条件ではありません。MITと書かれたページが、商用利用不可のモデルを使っていることが実際にあります。
OpenRAILというライセンスは商用利用できますか?
商用利用そのものは認められていますが、使ってはいけない用途(違法行為、差別的な内容の生成、なりすましなど)が定められています。仕事で使うこと自体は問題ありませんが、条件に反する使い方をすると許諾が取り消されます。
ライセンスが書かれていない場合はどうすればいいですか?
「書かれていない=自由に使ってよい」ではありません。著作権は自動的に発生するので、明示的な許諾がない場合は商用利用を避けるのが安全です。どうしても使いたい場合は公開元に問い合わせてください。
有名なサービスの規約を読んだ結果
ChatGPTやCanvaのように会社が運営しているサービスは、公開されたライセンスがありません。 そこで、公式の利用規約を実際に開いて読み、「無料で使う範囲で、作ったものを仕事に使ってよいか」を 判定しました。どこに書いてあったかと、読んだ日も載せています。
無料では仕事に使えない、と書かれていたもの(7件)
無料で使う場合は非商用の目的にしか使えないと規約に明記されています。仕事で使うには有料プランが必要です。(無料利用時に会社名の表示が必要かどうかは、規約本文では確認できませんでした)
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
規約に「個人的かつ非商用の利用に限って許可する」と明記され、商用目的での利用は禁止事項に挙げられています。仕事の調べ物に使うなら、法人向けの契約が必要です。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
作ったものの権利が自分のものになるのは有料プランの人だけ、と規約に書かれています。無料のままだと権利が自分に移らず、さらに作ったものは他の利用者も使える扱いになります。仕事で使うには有料プランが必要です。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
無料の会員に与えられるのは「個人利用のためにサービスを使う許可」だけ、と規約に書かれています。無料で作った画像はRecraft側が権利を持つ扱いになり、共同ギャラリーで他の人にも使われることがあります。仕事で使うには有料の登録が必要です。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
このお試しページが使っているAI(BRIAのRMBG)は、公開元が「非商用の利用に限って公開している」と明記しています。仕事で使うにはBRIAとの商用契約が別途必要です。背景を消す用途は商品写真などで使われがちなので、特に注意してください。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
条件つきで使えるもの(13件)
無料版でも仕事での利用は認められています。ただし、秘密情報や個人情報を含む文章を無料版で処理することは禁止されています(それらは有料版のみ)。また、無料版を第三者に有料で提供することはできません。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
無料で使える素材は、広告や印刷物など仕事に使えます。ただし「Branded Content」と表示された素材は個人利用のみ、「Education Content」は教育目的の非営利利用のみです。素材ごとの表示を確認してください。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
作った画像は自分のものになり、あとで解約しても権利は残ると書かれています。ただし、年商100万ドルを超える会社と、その従業員は、ProまたはMegaプランに入っていないと権利を持てません。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
仕事での利用も想定されていますが、「作ったものを商売に使えるかは、契約しているプランによる」と書かれています。無料のまま仕事に使う前に、自分のプランで何が許されているかを確認してください。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
アプリを使う許可について「個人的・非商用の利用に限る」と書かれています。仕事の会議の記録に使いたい場合は、法人向けのプランを確認してください。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
規約に「入力も出力も利用者のものです」と明記されています(Grokipediaの出力は除く)。ただし、お試し中の新機能(ベータ機能)については「個人的・非商用の利用に限る」と書かれているので、仕事で使うなら正式な機能を使ってください。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
規約に「利用者がアップロードしたものの権利は利用者が持ち、当社が取得することは一切ない」と書かれており、商用利用を禁じる記述はありません。ただし無料プランで書き出した動画にはVrewのウォーターマーク(透かし)が入ります。消せるのは有料プランだけです。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
禁止事項に「法人利用または商用目的利用なのに、個人利用と偽って申し込む行為」が挙げられています。仕事や会社で使うこと自体は可能ですが、個人向けのまま業務に使うのではなく、法人向けの申し込みが必要です。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
作ったものの権利は利用者に残ると読める書き方になっており、商用利用を禁じる記述はありません。ただし規約に「作ったものが自分だけのものである保証はなく、他の利用者にほぼ同じものが出ることがある」と明記されています。ロゴのように独自性が要る用途には向きません。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
規約に「出力の権利はすべて利用者のもの」と明記されています。ただしこの規約は「消費者としての個人利用」を対象としたもので、仕事や会社で使う場合は別の法人向け規約が適用されます。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
無料でも仕事に使ってよい、と書かれていたもの(12件)
作った画像の権利を会社は主張せず、商用利用も制限しないと明記されています。ただし、第三者の権利については自分で確認するよう促されています。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
規約に「お客様はアウトプットを所有します」と明記されています。無料と有料で区別はありません。ただし、ChatGPTの出力を使ってOpenAIと競合するAIを開発することは禁止されています。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
AIが書いた文章も「利用者のコンテンツ」に含まれ、その権利は利用者が持つと明記されています。無料と有料で権利の扱いに差はありません(使える機能はプランで変わります)。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
規約に「会社は利用者のコンテンツの所有権を主張しない」と書かれており、ここでいうコンテンツには入力と出力の両方が含まれます。ただし、無料プランだけに付く制限(透かしなど)については規約に記載がなく、確認できていません。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
規約に「個人の利用または社内での業務利用のために使える」と明記されています。ただし、Descript自体を第三者に貸したり売ったりすることはできません。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
規約に「作ったものの所有権を当社は主張しない」と書かれています。商用利用を禁じる記述もありません。禁止されているのは、Gammaというサービス自体を転売したり第三者に貸したりすることです。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
公式のよくある質問に「Fireflyで作ったものを仕事に使えます」と書かれており、無料と有料で区別はありません。ただし『beta』と表示されている機能は、製品側に別の断りがある場合はそちらに従う必要があります。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
規約に「Microsoftは、AIサービスに入力したものも、AIサービスから受け取ったものも、所有権を主張しない」と書かれています。商用利用を禁じる記述もありません。ただし「作ったものにどんな権利があるかは、使い方や国の法律を踏まえて自分で判断してください」とも書かれています。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-20
個人アカウントならGoogleの通常の規約が適用され、作ったものの所有権をGoogleは主張しません。商用を禁じる記述は見当たりませんでした。
公式の利用規約 / 読んだ日 2026-08-23
この問いが当てはまらないもの(5件)
下の道具は、作品を作る道具ではありません(複数のAIをまとめて使う窓口、会議の記録、 学習アプリ、投稿の予約)。そのため「作ったものを売ってよいか」という問いに 当たる規定がありません。規約を読んでいないという意味ではなく、 読んだうえで「この問いは当てはまらない」と判断したものです。
ここに書いた判定は、それぞれのツールが使っているAIモデルのライセンス表記を 機械的に読み取ったものです。最終的な判断はライセンス本文で確認してください。 法律の助言ではありません。